ご挨拶Welcome

ご挨拶

このたび、2019年12月7日(土)、8日(日)の日程で、群馬県前橋市の前橋テルサを会場に、SST普及協会第24回学術集会群馬大会を開催する運びとなりました。
この会場では、SST普及協会第20回全国経験交流ワークショップin前橋が2014年に行われましたので、ご記憶の方々もいらっしゃると存じます。
その時は、「出会い、広がり、そして社会へ」をテーマに、ピンク色のハートに11個のいちご(各支部)を配置し、日本地図から木が伸び、葉を出し始めている、といったデザインのポスターを二女が制作し、皆様にお届けしました。
全国にある支部活動がより活発となり、さらにSSTの普及が進むようにとの願いが込められていました。
残念なことに、現状は多くの課題を抱え、その普及は遅々としているように思われます。
今回の群馬大会では、課題にどう対処するか、普及をどう進めるか、それらの問題に取り組む運営をいたします。
大会1日目に、支部交流会を行い、支部間の現状や課題を話し合い、今後の対応に向け協議していただきます。
大会の前日には、「被災当事者支援のSST」、「依存症者回復支援のSST」、「働く場での健康対策―SSTを活用する取り組み―」、「学校の場での発達障害者支援―SSTを活用する取り組み―」、「回復支援と自分を語る場」の5つの研修会を行います。
それぞれ講義1時間、SSTによるワーク2時間の構成とし、皆様の関心のある分野につき、大事な事柄を知識として身につけ、SSTの活用の仕方を学び、日頃の取り組みに役立てていただければと考えています。
さらに今回の大会では、「あったらいいな、こんなこと。できたらいいな、そんなこと。」をテーマに、賛助会員施設でSSTを学んでいらっしゃる当事者の方々から、日頃思っていること、話し合っていること、などを公募いたしました。
当事者の様々なアイデアは今後の協会の活動指針になることでしょう。
大会終了直後に行われます市民公開講座では、「居場所が欲しい」(岩波ジュニア新書)の著者である浅見直輝氏に講演をいただきます。
浅見氏は、居場所の無さ、気持ちを周りに伝える事ができない人たちの辛さ、そこに寄り添ってくれる人の存在がいかに嬉しいか、などについてお話しくださる予定です。
以上を踏まえ、大会のテーマは、「メンタルプラスの時代へ、もっとモバイルな、もっとカラフルなSSTを」としました。メタルプラスとは私たちの造語ですが、SSTの普及には、これほど有用な言葉はないと思います。
大会のポスターですが、青い鳥がハートの花を、誰かの手に届けています。
ハートには、花(できている部分)とつぼみ(課題であり、これからできるようになる部分)が描かれています。
花の色もいろいろです。一体誰の手に花を届けているのでしょうか。

2019年12月、多くの方々に群馬の前橋の地でお会いできることを、運営委員一同、切に願っています。

SST普及協会 第24回学術集会群馬大会 2019年4月

大会長
浅見隆康
(群馬大学健康支援総合センター)
左から、群馬大会ポスター制作・二女の渡辺佳那、浅見大会長、
市民公開講座ポスター制作・長女の浅見奈央子